創業328年の老舗本家西尾八ッ橋の「八ッ橋」「生八ッ橋」「あんなま」の歴史について
京都のお土産と言えば八つ橋が有名ですが、数ある八ッ橋専門店の中では創業328年という老舗の本家西尾八ッ橋がお勧めです。
八ッ橋はかためのおせんべいタイプと柔らかいお餅タイプの二種類あります。本家西尾八ッ橋は1687年の元禄年間に八ツ橋屋梅林茶店で振る舞われていた白餅が旅人達に好評だった事から本家八ッ橋が開業しました。おせんべいタイプの八ッ橋は江戸時代に活動をしていた筝曲の名人八橋検校(1614~1685年)が考案した型焼きせんべいが始まりだとされています。
By ja:利用者:Mariemon (ja:ファイル:Nishio5538.JPG) [GFDL or CC BY 3.0], via Wikimedia Commons
当時行きつけの茶店の主人がおひつに残った米の使い道について思案しているのを見て、型焼きせんべいを作る事をアドバイスしたそうですが、検校の死後に彼を慕う人々が琴に似た形をした型焼きせんべいを作り評判になりました。本家西尾八ッ橋では元禄二(1689)年におせんべいタイプの開発をしましたが、西尾家の十二代目である西尾為治さんが世界の博覧会で自社の八ッ橋をアピールしたため、明治二十二(1889)年にパリの万博で銀賞を取り、日本でも明治三十八(1905)年に京都の代表的な銘菓として認知されたのです。
持ち運びしやすくなるように従来の形を橋の形のように曲線を帯びた形にして現在に至っているそうですが、古都の風情を感じさせるお菓子に仕上がっています。京都の八ッ橋にはお餅タイプもありますが、本家西尾八ッ橋ではあんが入っていない方を「生八ッ橋」、あん入りの方を「あんなま」と呼び分けています。
パッケージの良さと京都銘菓八ッ橋に代表される美しい姿と味を堪能してみよう
本家西尾八ッ橋をお勧めする一番目の理由はパッケージの良さという事があげられます。中央に本家西尾八ッ橋のロゴマークを配した包装紙には大きな橋を中心に京都の五山送り火や神社の鳥居、桜などがラフに描かれている物と、小さいサイズの花菖蒲とロゴマークを控え目に配した物がありますが、どちらも京都土産にふさわしく分かりやすいパッケージです。
京都銘菓の八ッ橋は12枚250円(税込)から販売しており、保存期間60日以上の日持ちが良くニッキや抹茶などの味が揃っています。八ッ橋には表面に金箔を散らした「おひろめ」という製品がありますが、2009年モンドセレクション・チョコレート製菓及びビスケット部門で金賞を受賞した実績があり540円(税込)24枚入りで販売されているので、八ッ橋を目と口の両方で味わいたい時に購入すると良いでしょう。
好みの物を選んで購入する事が出来ます。噛むと食感がカリカリしていて、口の中がニッキや抹茶の香りでいっぱいになります。あっさりとした甘味なので食べやすいのでお茶請けにしても良いですし、ほぼ米粉と小豆で構成されているのでカロリーも抑えめです。生のタイプを味わいたいのならあんなしの「生八ッ橋」とあん入りの「あんなま」がお勧めです。生八ッ橋を食べる時は、口に入れた時に表面の滑らかな舌触りとまぶされた粉の香りをほんの一瞬味わった後、噛んだ時のくたっとした柔らかな歯触りと上品な甘味を楽しむと良いでしょう。
あんこが入っていないと物足りない人はあんなまを食べるとおもちとあんこの両方の風味を楽しめます。あんなまは定番人気のニッキや抹茶に加えイチゴや焼きいもの味も展開しており、全部で21種類のバリエーションがあります。季節物の他にハロウィンなどのイベントに応じて味やパッケージの絵柄が変わるようになっているので、贈り物としても喜ばれます。
本家西尾八ッ橋のお菓子のアレンジや原点となるお菓子しら餅
本家西尾八ッ橋では、開業の当時から受け継がれている八ッ橋の原型、しら餅も販売しています。柔らかく仕上げた白餅にきな粉と黒蜜、黒文字がついているお菓子で、12個540円(税込)とお手ごろな値段なので、当時の人達に思いを馳せながら食べてみても良いでしょう。
生八ッ橋は焼いたり揚げたりすると違った味が楽しめます。生の八ッ橋は油を使っていないためヘルシーですが、残り少なくなった時に余計な調味料を使わなくてもそのまま調理出来るので重宝します。京都市内には油で揚げた八ッ橋の販売をしているお店がありますが、元の八ッ橋が好評だから考案したレシピなのです。
生の状態の八ッ橋を数枚重ね、間にアイスクリームやカスタードクリーム、生クリームなどを挟んでミルフィーユにするなどのレシピがサイトで公表されています。おせんべい状の八ッ橋はディップをつける食べ方が提案されています。井筒八ッ橋本舗の津田陽輔氏も考案したのはチョコレートムースと青りんごムースをすくって食べるというアイデアですが、クリームチーズなどの塩気がある物も合いそうです。
あっさりとした甘みなのでお茶やコーヒーとの相性抜群ですが、クラッカーのような歯ごたえなのでちょっとしたパーティーのオードブルにも活用出来ます。ティーパーティーの場合は色々な味の生八ッ橋を持ち寄って少しずつ食べ比べてみましょう。お店ではネット販売も受け付けていますが、店舗や季節によっては在庫がない場合があるので、事前に確認する事が必要です。子供のおやつや大人のお酒のおつまみまで幅広い年代の人達に愛されるお菓子です。
京都の定番のお土産
ニックネーム:ゆりゆり | 満足度:[star rating="5"] |
京都での定番中の定番のお土産で、日本人で知らない方はいないと思います。海外の人へのお土産の場合、お寺や日本の歴史が好きな方は多く、京都での定番のお土産で昔から日本にあるものなんですと伝えると喜ばれます。また、パッケージも古風なお寺の絵や舞子さんのキャラクターの絵だったりするのでそのデフォルトも喜ばれるうちの1つです。味は食べたことがない味がするらしく、食べられた方は、そのおもちみたいな食感に不思議な顔をされます。ニッキ味は苦手な方が多いようですが、八つ橋の種類が今は豊富でイチゴ、チョコ、ラムネなど多岐に渡りますが一番人気は私の知り合いの中では抹茶味でした。より、日本っぽいのが嬉しいみたいです。多い人では一箱全て一人で食べてしまう人もいました。また、海外の人へのみのお土産ではなく、やはり定番だけあって、何だかんだでお土産として日本の方にも重宝します。特に年配の方には喜ばれます。こちらはニッキ味が人気です。私自身清水寺の坂のところで販売している八つ橋が大好きです。定番ですが、おすすめです。
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