東京都心から北東に60kmの場所にあるつくば市の筑波山は、水郷筑波国定公園のなかにそびえる標高877メートルの山です。筑波山は万葉集の昔から歌垣の地として記録にあり、また筑波山神社の地としても崇敬を集めてきました。中腹から山頂まではケーブルカーやロープウェイが伸びていて、気軽に山頂まで足を運ぶことができます。山頂からは関東平野の迫力の景色も見渡せます。低山なので、無理が少なく登山をすることもできるとして、登山の初心者もよく訪れています。筑波山神社の門前町や境内には、多数のおみやげ屋があります。また、筑波山や周辺自治体じゃないと手に入らない、おいしいお土産もあります。筑波山とその周辺で、お土産を買い求めてみてください。
筑波山や周辺で買えるおすすめのお土産
がませんべい
筑波山土産で一昔前知られている名物のお菓子といえば、がませんべいが代表格です。表面に白いがまがえるのイラストがあるせんべいですが、普通のサイズのみならず、巨大なものまでもあります。これは一人で食べきることも難しいかもしれないので、数人で割って食べるという楽しみがでてきます。がませんべいを販売しているのは、筑波山神社周辺に出店しているお土産屋などです。普通のせんべいとは違った食べごたえは間違いなしです。また、筑波山のがまがえるといえば、江戸時代より皮膚病に効くとして広まった、がまの油も境内で販売していますので、こちらも注目です。とにかく筑波山に行ったらまずはがませんべいは、買って間違い無しのお土産になります。
ふくれみかん
筑波山の斜面では、ふくれみかんと呼ばれるこの地域で独特なみかんの栽培をしています。名前を漢字で書けば「福来蜜柑」となって、食べることによって福を招く縁起物であるとされています。この地域では福を招くため、ふくれみかんを玄関先に飾るという風習もあります。このみかんはサイズが2~3センチと大変小さく、種子が大きく、酸味が強い独特な味わいをもっています。皮は捨てず、柚子と同じように食用にすることが可能です。ふくれみかんは、筑波山神社周辺のお土産店でよく販売している様子をみかけます。サイズが小さいこともあって、販売価格は普通の蜜柑よりずっと安く求めることができるでしょう。筑波山に来たて福を得たいならば購入すべきお土産です。
つくばの青い果実のラングドシャ
つくば市はブルーベリーが有名で、全国でも三大産地として数えられているほどです。だから筑波山神社周辺のお土産屋でも、ブルーベリー系の美味しい食べ物を見つける事が容易です。このつくばの青い果実のラングドシャも、ブルーベリーをふんだんに使っている商品で、つくば市ブルーベリー生産者連絡協議会が協力してつくば市内各地で販売しています。紫色のきれいなパッケージを開けると、つくば産ブルーベリーが練り込まれているクッキーに、ホワイトチョコクリームを挟み込んでいる外観で、サクッとした食感とブルーベリー・チョコレートの甘さが特徴です。美味しいと評判のつくばの青い果実のラングドシャは、筑波山神社の売店でも購入することができます。
福来七福唐辛子
福来七福唐辛子は、読んで字のごとくに福をもたらす食卓アイテムです。この七福唐辛子で最大の特徴は、筑波山で取れるふくれみかんを使用していることにあります。乾燥させたふくれみかんは柚子と似た香りがあって、食卓のさまざまなお料理に使うことが出来るでしょう。たとえばうどんや蕎麦に、冷奴や漬物に、福来七福唐辛子をかけてみれば、これまでと違いを見せる味と香りに早変わりです。この唐辛子は、神橋亭などの筑波山神社周辺のおみやげ屋で販売しています。ちなみにこの新橋亭、創業1894年というから驚きの老舗です。福来七味は確実にリピーターになってしまうこと間違い無しの一品なので、筑波山神社に時々やってきたくなるでしょう。
かりんとうまんじゅう
筑波山神社の近くには、かりんとうまんじゅうが人気の、沼田屋という老舗和菓子屋があります。筑波山神社に向かう県道42号線の、ちょうど坂道にさしかかったところです。創業100年以上という老舗にふさわしい和風の外観のお店には、かりんとうまんじゅうの看板が幾つもでているので、このお店の名物菓子だとわかります。かりんとうまんじゅうを割ってみればあんが詰まっていて、かりんとうの風味そのままにお茶菓子にぴったりになる、味わい深い一品です。沼田屋はがまがえるの形をしたがままんじゅうなど、ここだけにしかない和菓子がてに入ります。また、かりんとうまんじゅうは筑波山ケーブルカーの売店でも販売をしていますので、そちらもチェックしてみてください。
筑波山のパノラマ・クリームサンドクッキー
筑波山の山頂に向かうケーブルカーでは、山麓に宮脇駅、山頂には筑波山頂駅があり、それぞれ売店が置かれています。ここでは多様な珍しいオリジナル商品が色々と用意されています。その中でも目を引くのが「筑波山のパノラマ」と書かれているクリームサンドクッキーです。見た目からしても、筑波山のお土産として欲しくなる商品のひとつです。筑波山ケーブルカーの写真をあしらったパッケージが印象的で、中を開ければクリームサンドクッキーの詰め合わせとなっています。筑波山でしか手に入らないクッキーを味わってみましょう。夏にこの売店を訪れると、アイスクリームが美味しく、焼きだんごも名物だったりするのも、楽しみのうちに含まれます。
筑波山ロープウェイキャラメル
筑波山にはロープウェイも山頂まで通っていますので、観光で訪れてみた時には、ケーブルカーと両方共乗ってみたくなります。筑波山神社の近くの宮脇駅、山頂の筑波山頂駅の売店で販売しているお土産で注目といえば、オリジナルキャラメルも見逃せない一品といえます。かわいい動物キャラが描かれているパッケージは、ロープウェイのゴンドラの形状をしているのも特徴的です。中には筑波山オリジナルのキャラメルが詰まっています。この商品はロープウェイの売店だけでなく、ケーブルカーの売店のほうでも購入ができます。普通のキャラメルはもう飽きたし、どこにもないような珍しいものを求めているかたなら、ロープウェイキャラメルは確実に購入して楽しんでみたいですね。
ゴールドつくばぷりん
筑波山名物といえば、山の北の桜川市の「ふじ屋」というスイーツ店が販売している、ゴールドつくばぷりんという商品も、大注目のお土産になります。このプリンは地元筑波山麓の原材料にこだわっているのが特徴です。使っている卵は地元の緒川村養鶏場で取れる奥久慈卵、牛乳も筑波山麓の牧場で取れるものを使用しています。ゴールドつくばぷりんの名の由来は、奥久慈卵のゴールド色をした卵黄です。このプリンは本体とカラメルが分けてあり、まずクリーミーなプリンそのものを味わってから、カラメルをかけ味わうという2度の美味しさが得られます。他のお土産は置いといても、ゴールドつくばぷりんだけは欲しいという人も続出すること、必須のお土産です。
筑波山の御神木
筑波山全体や筑波山神社の境内には、樹木が溢れているわけですが、境内には樹齢800年、高さ32メートルという大杉がご神木として知られています。そんな御神木をイメージして生み出された筑波山の名物バウムクーヘンが、「筑波山の御神木」です。神社の鳥居が描かれた純和風パッケージを開けば、長く伸びた樹木の幹のような、立派なバウムクーヘンが登場します。5つに切り分けてある姿は、まさに木の切り株を見ているかのようです。筑波山限定商品であり、境内や近隣のお土産屋でしか購入することができません。人気なので、お土産屋では高く積み上げられている様子も目にできます。これまで食べたことのなかったバウムクーヘンを、3時のおやつに加えてみてください。
筑波山登山力もち
筑波山は神社の参拝で訪れる人、ケーブルカーでの登山を目的に訪れる人のほか、自分の足での登山を目的とする人も大勢います。筑波山は標高が877メートルの低山とは言っても、山頂まで自力で登るときには、それなりにパワーが必要になります。そんな登山前にぜひとも買っておきたいのが、筑波山登山力もちです。笹の葉に包まれた、柏餅のような見た目のおもちで、中にはこし餡が入っています。もちは腹持ちが良くて力が付くと言われますので、登山のときに食べれば力が湧いてくるでしょう。この力もちは、ケーブルカーの売店にて購入することができます。一個あたり安く買えるし重たくなることもありません。筑波山のお土産としても喜ばれる一品です。