本州のへそ、「群馬県」。北部には、みなかみ町や沼田市、川場村などがあり、北毛地域とも呼ばれ、冬になると多くのスキー・スノーボード客が訪れます。
夏は利根川ラフティングなど、アウトドアが盛んな地域です。また、草津温泉や伊香保温泉など、全国的に有名な温泉もたくさんあります。高崎市や前橋市、館林市などがある南部は、周囲を山に囲まれた、いわゆる盆地なので、夏はとても気温が高く、また冬は赤城山から吹き下ろす「からっ風」が容赦なく吹き荒れる、とてもハードな気候が特徴です。
そのため、個人の自動車所有率が全国一位でもあります。商業の中心となっている高崎市は、だるまで有名な「少林山」があります。
また数年前には、富岡市にある「富岡製糸場」が世界遺産として認定されたり、何かと話題になっています。群馬県は、小麦の栽培が盛んなので、うどんやパスタ等の消費量が全国的にも多いというデータもあります。
群馬県民は、「上毛かるた」という郷土かるたを、子ども時代にほぼ100%の人がやっています。なので、郷土愛が強いという特徴もあります。そんな群馬県には、バラエティ豊かなお土産がたくさんあります。
群馬県はバラエティ豊かなお土産がたくさん!
ガトーフェスタ・ハラダ 「グーテ・デ・ロワ」
高崎市内に本社、工場を置くガトーフェスタ・ハラダ。元々、パン作り60年以上の経験を持つ本格派で、ラスクといえば「ハラダのラスク」と、今や全国的にも有名です。ラスクに使用しているフランスパンは、100年以上の歴史を持つ、地元の製粉会社との共同開発によって生産されているそうです。高崎市内にある工場では、ラスクになる前のフランスパンも購入することができます。ラスクには、高級バターの上澄み部分だけを使用したりと、材料にもこだわっていて、サクサクした食感と、贅沢なバターの風味や甘さが、癖になってしまいます。季節や店舗によって、色々な味を展開しているガトーフェスタ・ハラダですが、やはり定番の「グーテ・デ・ロワ」が、一番人気だそうです。誰にでも愛される味なので、ちょっとした手土産としても、また贈答用としても、おすすめです。
丸大オヲツヤ商店 「スイートこっぺ」
「丸大オヲツヤ商店」は、創業160年余りの老舗のこんにゃく店です。夏はみつ豆が有名なお店なのですが、お土産としておすすめなのは「スイートこっぺ」です。こんにゃくも芋から出来ているという事で、芋にちなんだスイートポテトに、こんにゃくの粒が入っています。それをパン生地でくるみ、小さいコッペパンのような形のお菓子になっています。片手で食べられるくらいの大きさなので、どなたでも食べやすく、お子様にも人気があります。また自動車移動が多い群馬県民は、運転をしながら小腹がすいた時に、片手で食べることもあります。味は、プレーンとくわ抹茶、ショコラの3種類。また、パッケージのイラストも可愛くおしゃれで、お土産としてとても人気があります。
登利平「上州鳥めし 竹弁当」
登利平(とりへい)のお弁当は、群馬県民のソウルフードと言っても過言ではないほど、親しみがある弁当です。運動会や町内会の行事などで、頻繁に出されるので、群馬県民の多くが、子どもの頃から食べています。ごはんの上に、薄くスライスされた鶏肉が乗り、あまじょっぱいたれがご飯に染みるほどまんべんなくかかっています。ボリュームがありますが、どんどん食べられてしまいます。また、少し味が濃いめなので、冷たくなっても美味しいのも特徴です。ちなみに登利平の弁当は、松・竹のほかに、あぶり焼き弁当や、ソースカツ弁当、鳥串弁当やからあげ弁当など、色々な種類がありますが、一番のおすすめは、竹弁当です。値段も最もお手頃で、なおかつ鳥の美味しさが一番際立つ、シンプルなお弁当です。
うどん茶屋水沢 万葉亭「上州名物 あげうどん」
日本三大うどんに数えられる「水沢うどん」。あげうどんは、その名のとおり、水沢うどんを揚げたお菓子です。老舗のうどん屋さんが作っているお菓子ですが、高崎駅構内の「ぐんまいろは」や、関越自動車道のサービスエリアでも購入することができます。おせんべいやポテトチップスとはまた一味違う、適度な歯ごたえがある、あげうどんは、一度封を開けたら、最後まで手が止まりません。マヨネーズ・ソース・カレー・胡麻・のり塩・七味の6種類のフレーバーがあります。個人的には、マヨネーズ味が好きで、病みつきになる味です。わざわざ高崎駅まで行き、何度も購入しているほどです。いずれも万人受けする味で、お土産としてもお手軽なので、おすすめです。
永井食堂「もつっ子」
渋川市内の、国道17号線沿いにある、永井食堂の人気メニュー「もつ煮定食」のもつ煮が、お土産として販売されています。トラックの運転手さんをはじめとして、口コミで広まり、さらに最近では様々なメディアで紹介されたこともあり、休みの日には県外からバイカーも多く訪れる、ひとつの観光スポットとなっています。臭みのないもつと、群馬県産のこんにゃくが、味噌で煮込んであり、ご飯がすすんで止まらない、どこか懐かしく、優しい美味しさのもつ煮です。お土産として販売されている「もつっ子」は、一袋1070円で、3人前のもつ煮が入っていて、鍋で温めていただく事ができるようになっています。また、贈答用として箱入りのものも売っています。渋川市の食堂内のほか、富岡市ノ7富岡製糸場付近には、お土産用の店舗があります。
妙ちくりん「生クリーム大福」
一口サイズの、生クリームがたっぷり入った大福です。味の種類が豊富で、コーヒー、ショコラ、マンゴー、モンブラン、ティラミス、抹茶、ラムレーズン、宇治金時、小倉、かぼちゃ、黒ごま、ブルーベリー、スイートポテトがあります。季節限定で、いちご等が出る事もあります。特に人気なのが、28年前からの看板メニューのコーヒー大福で、3種の豆をオリジナルの配合でブレンドし、黒くなるまでじっくり深煎りし香ばしい炭焼きコーヒーを作って、それを餡に練り込みコーヒー餡を作るというこだわりようです。特に女性に人気だそうです。群馬では「実家に帰ると妙ちくりんの生クリーム大福が買ってある」という人も多いくらい、老若男女に人気のおやつです。冷凍保存で、1ヶ月もちますし、箱入りのものもありますので、お土産におすすめです。伊勢崎市、高崎市、邑楽町に店舗があります。
上州忠治茶屋本舗 「焼きまんじゅう お召し上がり用セット」
群馬県民のソウルフードといえば「焼きまんじゅう」が真っ先に挙げられます。まんじゅうと言っても、あんこは入っておらず、パンのような生地を焼き上げて、甘辛いたれをかけて食べる、いわゆるB級グルメのひとつです。県内には、たくさんのお店があり、それぞれ微妙に異なる特徴もありますが、忠治茶屋の焼きまんじゅうは、県内に9店舗ほど出店している人気店で、まんじゅうのふんわり感と大きさが特徴です。伊勢崎市にある本店は、国定忠治ゆかりの建物を使用し、店内でも1本135円で食べる事ができますが、焼いていない状態の「お召し上がり用セット」も、各店舗でお土産用として売っています。5串(20個)入り、たれ付きで675円で、自宅で焼いてたれをつけて食べる事ができるセットです。調理法が書いてある紙も同梱されています。焼きまんじゅうは、焼きたてが最も美味しいので、お土産としてもおすすめです。
菓子処おゝみや 「かりんとうまんじゅう」
こちらのかりんとうまんじゅうは、一日数量限定販売で、発売当初は行列が出来ていたほどの人気の商品です。黒糖を練り込んだ生地に、こしあんがたっぷり包まれていて、油でカリっと揚げて仕上げてあるので、表面がカリカリになり、まさにかりんとうのような風味のおまんじゅうです。購入した当日は、もちろんカリカリの食感が楽しめますが、2日目になると、しっとりした食感に変わってくるそうです。それもまた美味しいのですが、公式ホームページでは、オーブントースターを使ってカリカリを復活させる方法なども載っています。また、通常消費期限は3日ですが、購入後に冷凍保存すれば、1週間日持ちするそうです。冷凍したかりんとうまんじゅうを、20分程度自然解凍させてもよし、また解凍時間を短くすると、新食感の冷たいかりんとうまんじゅうも楽しめるとの事で、一つで何度も美味しいおやつとして、お土産としてもおすすめです。
永井酒造 「水芭蕉ピュア」
群馬県北部に位置する川場村にある、明治19年より受け継がれている蔵元、永井酒造で造られている、「スパークリング日本酒」です。シャンパーニュと同じ製法で瓶内二時発酵させ、世界で初めてスパークリング日本酒の製造に成功したとの事で、雑誌などのメディアにも多く取り上げられています。きめ細やかな泡立ちに、口の中に広がる麹の香り、エレガントで華やかな口当たりながら、キリっとした後味で、よくある微発泡の日本酒とは違う美味しさです。東京オリンピックの乾杯で使われるお酒にも決定したそうです。気軽なお土産というよりは、少し改まった席へのお土産や、父の日など、特別な記念日のプレゼントとして、等にも向いているかと思います。
たむらや 「チーズみそ漬」
フレッシュなモッツァレラチーズを、漬物で有名なたむらや特製のみそに漬けた、チーズみそ漬です。モッツァレラチーズの淡白な味わいが、みそ漬けにすることで深いコクと旨味が加わり、どんどん食べてしまう美味しさです。チーズとみそは、発酵食品同士なので相性もよく、栄養価も高いので、県内でも「冷蔵庫には常にこのチーズみそ漬が入っている」という家庭も多いです。お酒のおつまみとしてはもちろん、子どもも美味しく食べられます。公式ホームページでは、こちらの商品を使った料理のレシピなども紹介されていますが、パスタやホットサンド、ひとくちピザなど、加熱しても美味しく、様々なアレンジがきくので、もらったら嬉しいお土産のひとつです。
七福神あられ
「七福神あられ」は友人を訪ねて群馬県高崎に来た時に、はじめて購入しました。「お土産どうしようかな~」と思っていたところ、友人にすすめられたのが「七福神あられ」。昔懐かしい感じのかわいらしいパッケージ。7種類の味が楽しめることと、あられひとつひとつが個包装になっていることが「七福神あられ」を選んだ決め手でした。これが、食べてみるととっても美味しい!人数がいる職場用と、自分用に購入。7種類の味があるので、その時の気分によって選べる楽しさがあります。あられひとつの大きさ・量も絶妙で、ちょっと食べたい時につまめるお菓子です。「しそ味」や「えび味」などから、「カレー味」「チーズ味」など、味のバリエーションも幅広いので、お年寄りから子供さんまで、お気に入りの味が見つかりそうです。以来群馬に行くことがある時は買って帰る定番のお菓子になりました。お値段もお手頃で量も多くコスパも良しでオススメです。
草津温泉本家ちちや温泉まんじゅう
草津温泉で宿泊した時に街のど真ん中にある湯畑の目の前にある温泉まんじゅうの老舗の本家ちちやの店舗で蒸し立ての温泉まんじゅうをお土産として購入しました。
こちらの温泉まんじゅうは黒糖風味が練りこまれている茶まんじゅうと白いまんじゅう生地の白まんじゅうの2種類の詰め合わせを買ったのですが、茶まんじゅうはしっとりとしたまんじゅう皮が黒糖の上品な甘さと中のつぶあんのハーモニーが絶妙です。
白まんじゅうの方は、中のあんがこしあんと栗あんの2種類が入っていてとても繊細な味わいの温泉まんじゅうでした。どちらの温泉まんじゅうも、とにかく柔らかくてしっとりしていて口の中ですぐに溶けていきます。温泉まんじゅうはどこも同じだと思っていましたが、このちちやの温泉まんじゅうは私の中ではトップクラスの美味しさです。
ただ賞味期限は4日間なので、お土産として持ち帰るとすぐにでも食べきってもらわなければいけないのがちょっと困ります。でも美味しいので4日持たないことが多いですね。